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酷暑の中、5日間30時間の「教員免許更新講習」を受講しました

 
酷暑の中・・・
今週・・・
教員免許更新講習に5日間通いました
 
全部で30時間の講習をうけました
 
必修領域が12時間→教育の最新事情の勉強です
選択領域が18時間→専門分野の勉強です
 
朝9時から1コマ90分の授業、
1日4コマ…つまり1日6時間の講習です
 
講習を担当する先生ごとに、テストがありました
ですから、居眠りなどするとテストができなくなるので
6時間集中していなければなりません
 
テストは、落とすためのテストではないので(笑)
穴埋め(選択肢あり)問題のテストは2つだけで、
あとは全部、記述式でした
 
記述式の問題は
「この講習で学んだ○○について考えたことと、それを実践にどのように生かすか」というような問題でした
書いていれば、不正解はないだろう
と思われるような問題です。
批判的に「こんなくだらないことは実践したくない」などと書いたり、
「枕草子」の講座なのに「源氏物語」の感想を書いたりすると、不正解になるかもしれませんが(笑)
 
答案用紙はA4の用紙でした。
中学校・高等学校の国語の教員が、10分間で「行」全部書ききれない分量です(笑)
まあ…優秀な方はサラサラ書き終わっていましたけれど…
私は…毎回…時間いっぱい使って…数行余らせました(苦笑)
 
講習を聞いている時間も、テストを受けている時間も
6時間ずっと集中していなければならなかった5日間…
6時間ずっと座っていなければならなかった5日間…
しんどかったぁxxxx
 
でも・・・
東京在住の私は、これでもまだ楽なのかもしれません。
福岡や秋田から泊りで受けに来ていた人もいましたから…モチロン自費で…
 
教員免許更新とは
平成21年から始まった制度です・・・
10年ごとに免許更新講習を受けないと、教員免許が失効してしまうのです
今年で7年目の制度なので
今のところ受ける人はみんな、初体験です
 
講習を受けなければいけない年齢も決まっていて
今年受講している人は
昭和55年4月2日~昭和57年4月1日に生まれた人
昭和45年4月2日~昭和47年4月1日に生まれた人
昭和35年4月2日~昭和37年4月1日に生まれた人
つまり30歳代・40歳代・50歳代でそれぞれ受講しなければならないのです
受講の猶予期間は2年間です。
2年間の間に、
自分で、講習を開講している大学と日にちを調べ
自分で、各大学に申し込まなければなりません。
申し込み方法は各大学ごとに違います
人気がある大学は、すぐに定員が埋まります
私が申し込んだ大学は、
4月21日9時からネットでの申し込みだったので、
その日は9時になるのを待って申し込みをしました。
「学校に勤務していたら申し込めない!」と思ったものでした
そうしたら、やはり、「この日は休暇を取って申し込みをした」という人に会いました…
 
私は…勤務中に受講の手続きをするのはムリだと思いました
私の場合…
自分で、講習をしている大学を探し、
申し込み期間中に申し込みをし、
さらに、必要書類を整えて郵送し、
30時間受講する…
これを勤務しながら行うのはムリ!と思ったので
今年は、勤務拒否したのでした(笑)
 
自分が受けたい講座と、
自分が受講できる日時と、
受講可能な大学をみつけるのはパズルのようでした(笑)
 
「受講したい」と思っても、
大学の場所が遠いとか、卒業生しか受け付けていないという大学もありました
そしてやっと…みつけた…と思っても、
申し込み開始日に申し込みをして、
大学が要求する必要書類を揃え郵送し、
3万円の講習費を払い受講許可書をもらわないと、受講できないのです
 
私は、「滑り止めの大学」も用意しました・・・
 
なんだか…
ヘンです・・・
 
昨年の夏は、女医さんの講演会に行きました。
教員の精神疾患は、
10年間で3倍、
一般企業と比べ、教員のうつ病は、2.5倍だそうです
 
精神的に、少し休むことのできる夏休みや、
激務の中での土日を使っての
30時間の講習を受ける義務…

子どもに対応できる時間がどんどん減っている中での、
30時間もの講習…
 
講習の講師の方も、
「教員免許講習は反対したのですが、制度化されてしまいました・・・」
このように、何人もおっしゃいました
中学や高校の教員経験者の講師の方は
「暑い中、本当にお疲れ様です」と、何度も何度も気の毒がっていました・・・
 
学習指導要領は改定されるので、
「新しい学習指導要領やそれに伴う法律の改定を勉強しなさい」
というのはわかります
それなら、せめて「必修」だけを、
出張の形式で、市区別に会場を借りて、10年研修として行うようにできないのでしょうか?
勤務していない人も、申し込めば受講できるようにして。
そうすれば、勤務時間外に自分で大学を探し、休暇を取って授業中に申し込みをし、受講して履修証明書をもらい、教育委員会に更新講習終了の手続きをする、という煩雑な作業が減ります。
実際に、講習は受けたのに、履修終了の手続きを忘れて免許失効になった方がいるようです…
30時間の講習は、30時間だけの拘束ではないのです…
 
専門分野の選択領域は、中学校教師と高等学校教師が一緒に受講しましたが、教科書の作品を扱う講座は高校の教科書が中心でした。
私は国文学専攻なので、文学作品は好きですから、内容としては興味もあり楽しかったです。
でも…仕事には、授業には、まったく生かせない内容でした。
授業に生かせる講習を選ぶなら…学芸大学や筑波大がよかったのかしら?と思ったりしました。
でも、どちらの大学も遠いです…
専門領域を、10年に1度、たかが18時間の講習を受けることで、どれほどの授業力向上につながるのでしょう?
著作権や電子化についての講習は、それこそ、職場での校内研修の領域だと思うのですが…
 
講習費は30時間3万円です
1時間の講習が1000円…と考えると、安いです
でも…
毎年10万人近い人が受講しています。
3万円×10万人=3000000000円
30億円
このお金は、「会場代」と「講師代」と「事務費用」だけに支払われるのでしょうか?
 
なんとも…グレーな気分になった「教員免許更新講習」でした…
 
…3万円…元を取るために、来年は働かなくては…(苦笑)


ブログ:教育改革に望むこと⑴

ブログ:教育改革に望むこと⑵

コメント

No title

> バインフランさん
ありがとうございます!(^_^;)ブログで愚痴ってねぎらってもらうのも、いいものです(笑)

No title

講習とテスト、お疲れさまでした~!
たいへんでしたね^^

ナイス☆

No title

> 夕顔さん
何度もコメントありがとうございます!(^^)!
もっと現場で役立つ講習なら「受講してよかった」という気になるのですがねぇ…講師の方も、緊張しています」という方も多く、「教員免許更新講習は、はじめてです」という方は、声が震えていて、時間配分もうまくできなくて、気の毒でした(笑)

No title

免許更新で先生方に教えている先生も「あれは何のために・・・」って言ってました。
一部の指導力不足教師のために全員に更新強制って・・・くらいに思っていましたが、なるほど、大きなお金の流れがありますね・・・。
一般人向けの体裁よりも、教員の忙しさに目を向けてもいいですよね~。なにやら事務員制度が始まるらしいですが、果たしてどれだけの効果があるのかなぁ。。。

No title

> 夕顔さん
本当に不可解です(ー_ー)!!教員に免許更新が必要というなら、医者や弁護士の免許(資格)更新だってもっと必要でしょ!あの方たちは強くて怖いから(笑)…弱い者いじめです!幼稚園から高校まで一緒に受講する「必修」は無駄な時間だし、制度化した本当の「目的」は何なのかと勘繰ってしまいました…

No title

お疲れさまでしたー。
なんだかやっぱり不可解な制度ですよね・・・。
研修名目で、勤務時間中で、出張費&宿泊費出してもらってもいいくらいなのに・・・。

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