奥の細道の旅「山中温泉」に行く=Yamanaka
- 2012/09/29
- 13:39
永平寺から下山した後
私は
福井駅近くでレンタカーを借りて
山中温泉まで行きました
山中温泉は
松尾芭蕉が江戸からずっと一緒に旅をしてきた
曽良(芭蕉の門人・旅の友)が病気になり
芭蕉は曽良との旅を
あきらめなければならなくなった場所です
今日よりは 書付消さん 傘の露
(奥の細道:俳句)
当時は
帽子のようにかぶった傘に
同業二人という言葉を書いて旅する習慣があったそうです
曽良が病気になり
もう二人で旅を続けられなくなったので
という句です
山中温泉の場面は
奥の細道の中で
印象に残る場面だったので
私は山中温泉まで行きたくなりました
しかし
永平寺から山中温泉までは
車で1時間弱の距離とはいえ
福井県と石川県なので
ないんでしょうけど。。。(笑)
それで
福井から山中温泉への山越えの道
福井市から山中温泉までは
北陸自動車道を使えば速いようですが…
山中温泉までの道
いかにも
そんなかんじの道で
山中温泉の芭蕉の館 二階からの眺め
山中温泉の芭蕉の館
芭蕉館の二階には
松尾芭蕉に関係した雑誌や
加賀漆器が展示されていました
加賀漆器を見たとたん
と思いました
今回の旅行は
石川県は計画していなかったのですが。。。
なんだか
大旅行‼になったような気がしました
山中温泉の芭蕉の館
一階の縁側から、お庭に出ることもできました
こんな高級な旅館には泊まることはできないけれど
なんとなく…宿泊気分があじわえました(笑)
山中温泉で芭蕉が宿泊した泉屋旅館の跡地
芭蕉の館から徒歩1~2分くらいの道路沿いに
芭蕉が宿泊した宿の跡地がありました
芭蕉が宿泊した旅館の泉屋の主人のお父さんが
俳諧が好きで
句作がとても上手だったそうです
この泉屋に
おそらく
病気の曽良への気遣いからの長逗留だったようですが
菊の湯
山中温泉で
芭蕉が泊まった泉屋の目の前に
菊の湯というお風呂屋さんがありました
立派な建物なので
旅館かと思ったのですが
芭蕉のころは
宿屋に温泉がついているのではなく
宿屋に宿泊だけして
温泉は、お風呂屋さんに行くというスタイルだったようです
現在、菊の湯がある場所は
昔の共同浴場があった場所だそうです
芭蕉も泉屋に宿泊しながら
温泉に浴す
その効、有明に次ぐといふ
山中や 菊はたをらぬ 湯の匂ひ
(奥の細道:原文)
芭蕉は山中温泉がとても気に入ったようです
私の愛読書?角川文庫のビギナーズ・クラッシクスの「奥の細道」の解説に
山中温泉の湯の効能は、菊を手折る必要なんかないほどすばらしい、
というコピーまがいの挨拶の句である。
という、「山中や~」の句の解説が書いてありました(笑)
コピーまがいというのを読んで
実際に芭蕉は山中温泉を広めた人(笑)で
奥の細道は
菊は手折らぬ湯の匂いという句は…
菊は昔から長寿延命の効能があると言われ
そんな菊なんか必要がないほど、山中温泉の湯は効能がある
というのものです
私は
タイに住んでいるときに
「菊花茶は目に良い」という本を読んで
菊花茶を毎日飲んだことがありました
そうしたら
夜の視力が、少しよくなったような・・・
男湯と女湯の建物が別棟だということです
最初・・わからなくて・・
女湯の前には
無料の足湯がありました
旅先で無料の足湯に出会うと
ホントは菊の湯に入りたかったのですが
久々の車の運転だったので
明るいうちに福井のホテルまで帰りたかったので
がまんしました(笑)
足湯には
高校生くらいのカップルがいました
おそらく…もう何時間もそうしているような様子でした(笑)
足が真っ赤になっていました(笑)
足湯でデートというのも
私はカップルの邪魔をしながら。。。
菊の湯の温泉卵を食べたのでした(笑)- 関連記事
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