FC2ブログ

記事一覧

「観光日本語:第1課」授業報告の話

これは「観光日本語」の授業報告です
業界外の方は、つまらないのでご遠慮ください

先週と今週で
観光日本語の第1課が終了した

まだ日本にいるころ
「観光日本語」の担当になったことを伝えられ
教科書の見直しを要望されたとき
私は
簡単に差し替えができると思っていた
参考になる市販の教材があると思っていた

しかし
そんな便利なものは日本にはなかった

日本にある教科書は
「日本に住んで日本企業で働く外国人」のためのビジネス会話で
「外国に旅行に来た日本人の相手をする外国人ガイド」のための日本語の本はなかった
私がほしかったのは
日本人のバスガイドやツアーコンダクターのスクリプトだったが
たぶん社員研修用にはあるのだろうけれど
市販はされていなかった

仕方がないので自分で作ることにした

ベースは今まで使っていた教科書
ただしこれは
ホテル業(ホテルの従業員)の日本語が多く
「ホテル業日本語」という教科がほかにあるため
半分は差し替えなければならない

たとえば金曜日の2組は
私の「観光日本語」のすぐ後の時間に
「ホテル業日本語」の授業をうけていた
だから、どちらも「ホテル業」の日本語の授業だったらつまらない
(彼らは、連続5時間になる)

大変参考にさせていただき、感謝しているのが
マダガスカル人日本語ガイドのアンケート調査だった
これはホームページでみつけた
どんな場面でどんな日本語を使うかが調査されており
それをもとに
タイに当てはまるようにスクリプトを考えた

以前の教科書は
学生の身近な場所を観光案内するスクリプトだったが
この大学があるタイ北部の地方都市は
タイに何回も(10回以上)来ている私でさえ
旅行で訪れたことがない場所である
実際、日本人旅行者を見かけたことは
まだ1度もない
こんなところ(失礼!)を、
日本人に日本語で案内する機会はまずない
と考え
やはり日本人旅行者がウジャウジャいる
バンコク案内に差し替えた

まず第1課

本文
空港に到着した日本人旅行者を迎える場面である
これは、
今までの教科書にもあり少し手直しをしただけだ
今までは、見出しが「空港で」だったのを「お迎え」とし
空港以外での「お迎え」の場面でも使えるように考えた
ここでの場面がわかりやすいように
「場所」「登場人物」という項目を新たにつけ加えた

本文は、まず読む練習をした
学生を「ガイド」役と「田中」役とに分担し、読ませる
次に1行ずつ私が見本で読みながら
あとから全員でついてこさせる
練習のあと、また、学生に「ガイド」役と「田中」役を分担し読ませる
この繰り返し



*新しい言葉*
これは以前の教科書にもある
新しく(  )や[  ]を付け加えた
(  )は漢字の読みを
[  ]は敬語を使わない言い方、つまり「意味」を書く

書く場所が決まっているので
見て回った時に
書いているかどうかチャックしやすい
書く場所や書く内容を間違えていたときも、
すぐに注意ができる



*言おう*
これは言葉を入れ替えて練習するところ
これも以前の教科書にある
しかし、内容は大きく変えた
まず日本人の姓名
日本人に多い姓名を調べ、多い姓名を使った
ちなみに
私が調べたデータによると
1位:さとう 2位:鈴木 3位:高橋 4位:田中 
5位:わたなべ 6位:いとう 7位:中村
名前は
(だいたい)1972-1978:1位 誠
(だいたい)1953-1961:1位 恵子
(だいたい)1979-1986:1位 大輔
練習するとき、このデータを言い
今後日本人にあった時、会う可能性が多い姓名であることを伝えた

この練習方法は
まず(1)の①②③④を入れて言う
これは、発言カードを使って順番にあてて言わせる
4人が言ったあとで
2人ずつのペアをつくり
それぞれ①~④を言う練習をした
ペアの作り方は
出席カードをホワイトボードに2列に並べ
右と左の人をペアにした
(1)の時と(2)の時、ペアがかわるように
左の列を1人ずつずらしていく
この出席カードは利用価値?が高い

2列に並べた出席カード



*考えよう*
これも以前の教科書にあったもの
単語を少しさしかえた

やり方は
まず自分でやり
次に、前に出てきてホワイトボードに書かせた
当てる順は、発言カードの順番であてた

発言カード



*覚えよう*
この①~⑨がテストとなる
(  )は自分で適当な言葉、名前を入れる
よって、「田中」は、入れる名前によって変わる
(この「田中」は「日本人」のミスプリントでした)
来週、ひとりずつ前に出てきて
教科書を見ないで言う、のがテスト
合格は9個中7個
「しつれい」が「ちつれい」になったり
つまったりすると、×
不合格者は職員室に来て、再テストを受ける
相手役の日本人役は各自でだれかにお願いする
ただし、相手役は1人2回まで
3人から頼まれたら、3人目は断らなければならない


関連記事

コメント

No title

お役に立って何よりです。インドネシアはどんな感じでしたか?インドネシアにも行きたいと考えております。

No title

初めまして。中国で日本語教師をしています。
中国の前はインドネシアにいたので、この「国内市販の教科書では差し替えできない」という状況、よくわかります。私も結局学習者のレベルに合わせて自作していました。中国でも「ビジネス会話」なるものを担当しているのですが、やはり教科書がよくないので自分で試行錯誤しています。「観光」にかなりの時間を割いています。次の学期でまさに「空港へのお迎え」を考えていたので参考になりました。

コメントの投稿

非公開コメント

検索フォーム

プロフィール

のりちゃん

Author:のりちゃん
Yahoo!ブログから引っ越してきました

アルバム

のりちゃんブログランキング

QRコード

QR

ブロとも申請フォーム

カテゴリ

カレンダー

09 | 2021/10 | 11
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -