FC2ブログ

記事一覧

小説『三四郎』の三四郎と美禰子の「ふたりっきりの池の場所」がスゴカッタ:「宇太郎」文学散歩㊽



夏目漱石の小説
『三四郎』の

三四郎と美禰子がふたりっきりになった「池」の場所


どこだろうか❓


自分なりに
小説を読んで
情景を想像して

場所の見当をつけていた




三四郎はまた石に腰を掛けた。女は立っている。秋の日は鏡のように濁った池の上に落ちた。中に小さな島がある。島にはただ二本の樹が生えている。青いと薄い紅葉が具合よく枝を交し合って、箱庭の趣がある。島を越して向こう側の突き当りが蓊欝とどす黒く光っている。 

 

『三四郎』引用p152

著者:夏目漱石

発行所:講談社(講談社文庫)





三四郎はまた石に腰を掛けた




「池」の…ふたりっきりの場所は…


腰掛けることができる…ベンチがある場所だと思った…


から…




0-P5223310.jpg
三四郎池 撮影:2022年5月22日


このベンチかもしれない~🤔~


そう~思った


1-P5223386.jpg
三四郎池 撮影:2022年5月22日


最初は…

このベンチだろーと思っていた



ドチラも…『石』ではないけど…


昔は…『石』のベンチだったんだろー


そう~安易に~思った😅





ドチラのベンチも…


「池」の周囲を歩く道沿いにあるので

時々
人が通る




「池」の…ふたりっきりの場面は…


よし子が
病院の看護婦の所へ行ったので

三四郎と美禰子は
ふたりっきりになるのだけどーー



ふたりっきりーーといっても

人は通る




そのときの情景

👇



 三四郎が聞いて見ると、よし子が病院の看護婦の所へ、序だから、ちょっと礼に行ってくるんだと云う。美禰子はこの夏自分親戚入院していた時近付になった看護婦を訪ねれば訪ねるのだが、これは必要でも何でもないのだそうだ。
 よし子は、素直に気の軽い女だから、仕舞に、すぐ帰って来ますと云い捨てて、早足に一人丘下りて行った。止めるほどの必要もなし、一所に行くほどの事件でもないので、二人は自然後に遺る訳になった。二人の消極な態度からいえば、遺るというより、遺されたかたちにもなる。

『三四郎』引用p151~p152

著者:夏目漱石

発行所:講談社(講談社文庫)





二人の消極な態度からいえば、遺るというより、遺されたかたちにもなる。




ふたりっきりになる…といっても





 遺るというより、遺されたかたちというかんじの



消極的な…ふたりっきり…で


時々

人が通る場所を


私は

想像していた






しかし❕


野田宇太郎の
『新東京文学散歩』を読んで

自分の間違いに気づいた



b-見晴台1-1-池

引用:『新東京文学散歩』野田宇太郎


「三四郎」「三四郎」引用部分




野田宇太郎の

『新東京文学散歩』の


見晴台…の場面である





え~~~え゛~~~😲



三四郎と美禰子が


ふたりっきりになった場所は



見晴台だったの💦





1-P5223351.jpg

三四郎池 撮影:2022年5月22日


見晴台は…

こんな場所にアル👆



1-P5223351-2.jpg

三四郎池 見晴台 撮影:2022年5月22日


が見晴台



下からだと

見晴台に人がいる…のが見えない




実際

この時も…


三四郎と美禰子が

ふたりっきりになった場面でも…



最初は…


よし子と美禰子は


見晴台の三四郎に


気づかなかった




 それからまた競走があって、長飛びがあって、その次には投げが始まった。三四郎はこの槌投げに至って、とうとう辛抱が仕切れなくなった。運動会は各自勝手に開くべきものである。人に見せべきものではない。あんなものを熱心に見物する女はことごとく間違っていると迄思い込んで、会場を抜け出して、裏の築山の所迄来た。幕が張ってあって通れない。引き返して砂利の敷いてある所を少し来ると、会場から逃げた人がちらほら歩いている。盛装した婦人も見える。三四郎はまた右へ折れて、爪先上りを岡の頂点迄来た。路は頂点で尽きている。大きな石がある。三四郎はその上へ腰を掛けて、高いの下にある池を眺めた。下の運動会場でわあという多勢の声がする。

 三四郎はおよそ五分ばかり石へ腰をかけたままぼんやりしていた。やがてまた動く気になったので腰を上げて、立ちながらを向け直すと、丘の上りぎわの、薄く色づいた紅葉の間に、さっきの女の影が見えた。並んで丘のを通る。

 三四郎は上から、二人を見下していた。二人は枝のから明かな日向へ出て来た。黙っていると、前を通り抜けて仕舞う。三四郎は声を掛けようかと考えた。距離があまり遠過ぎる。急いで二、三歩芝の上を裾の方へ下りた。下り出すと好い具合に女の一人がこっちを向いて呉れた。三四郎はそれで留った。実はこちらからあまり御機嫌を取りたくない。運動会が少しに障っている。

「あんな所に……」とよし子が云い出した。

 

『三四郎』引用p151~p152

著者:夏目漱石

発行所:講談社(講談社文庫)


 
 


 

1-P5223353.jpg
三四郎池 見晴台 撮影:2022年5月22日



三四郎が動いたからーー


よし子が気づいたのだ


見晴台がある…コトに

そして

人がいる…コトに




三四郎は声を掛けようかと考えた。

距離があまり遠過ぎる。

急いで二、三歩芝の上を裾の方へ下りた。

下り出すと好い具合に女の一人がこっちを向いて呉れた。




1-P5223355.jpg
三四郎池 見晴台 撮影:2022年5月22日


見晴台には…

たしかに…『石』があった


三四郎はまた石に腰を掛けた…『石』があった



1-P5223363.jpg
三四郎池 見晴台 撮影:2022年5月22日



でも…

『石』に腰掛けている人は

下の砂利道からは見えない



でも…

砂利道を歩く人がいる…コトは


その『音』で
見晴台の人からは


わかるーー



1-P5223366.jpg
三四郎池 見晴台 撮影:2022年5月22日



こんな場所での
ふたりっきり❓



今まで想像していた情景


池のほとりのベンチでの
ふたりっきり…とは


ふたりっきりの
空気感が


全然チガウっ



池のほとりのベンチでのふたりっきり


見晴台でのふたりっきり




『ふたりの空気感』が


全然チガウ






漱石は…スゴイねーー

こんな場所で
三四郎と美禰子をふたりっきりにさせる






ちなみに…
写真の日

5月22日-日曜日


日曜日にもかかわらず

私が見晴台で
『三四郎』を読んでいる間~📖~

見晴台に登ってきた人は
ひとりダケだった





=つづく=






――2022年…再開した野田宇太郎・後追い「文学散歩」――


――2021年の…野田宇太郎・後追い「文学散歩」――


関連記事

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

検索フォーム

プロフィール

のりちゃん

Author:のりちゃん
Yahoo!ブログから引っ越してきました

アルバム

のりちゃんブログランキング

QRコード

QR

ブロとも申請フォーム

カテゴリ

カレンダー

10 | 2022/11 | 12
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 - - -