スピーチコンテスト⑬(苦難からの脱出:話す速度)の話
- 2010/03/01
- 12:44
水曜日
久々にMちゃんのスピーチを聞いた私は
愕然となりました
Mちゃんのスピーチは
先週の金曜日より…
…ヘタになっていたのです
タイムも6分!!かかりました
制限時間は5分30秒です
(あとからわかったのですが本当の制限時間は5分15秒でした)
スピーチを終えたMちゃんと
私の間に…
暗い…
重たい…空気が流れました
Mちゃんにはわかっていたようです
スピーチを始める前に
暗い顔をしながら
「アクション、できません」
と何度も言っていました
私は
「アクション、入れなくてもいいです」
と言いました
(^_^;) ちょうど先日
「聴解会話」の授業で
「しなくてはなりません」
「しなくてもいいです」
を勉強したのが役にたちました
実は…
この時Mちゃんは
他の先生から指導を受けた
かなりの量のゼスチャーを
入れないで(!)
スピーチしたのです
それでも
大幅にタイムオーバーしてしまったのです
Mちゃんの原稿には
40個近い(!)ゼスチャーが
T先生の手書きのイラストで
書かれていました
本番4日前
あと2日しか個人練習ができないという日に
40個近いゼスチャーが加えられていたのです
…×u×…
Mちゃんは混乱していました
先週せっかく覚えた原稿そのものが
崩れていました
今までなめらかに言えていた言葉を
噛んでいました
ゼスチャーの前後で止まったり
言いなおしたりしました
私はこの暗い空気を
どうやって脱出しようか…
しばらく…考えました
とにかく
簡単な修正から
始めなければなりません
Mちゃんのスピーチは
出だしをゆっくり話すように指導されていました
出だしがゆっくりだと
そのあともゆっくりペースになってしまします
ところが
Mちゃんの原稿は長すぎるのです
これは原稿作成ミスだと私は思っています
でも
私のところに原稿が来た時は
もう本部に提出したあとの原稿だったので
原稿に手を加えることはできませんでした
今ある原稿で
宣言時間内に話す練習をさせなければなりません
確かにMちゃんの話す速度は
スピーチにしては速すぎました
でも
その速いスピードで話して
予行練習では5分21秒だったのです
それなのに
ゆっくり話す指導が入ったため
大幅に制限時間を超えてしまったのです
私は出だしの数行を
以前のスピードで読んで見せました
そして
同じところを私と同じスピードで言わせました
それを
何度も繰り返しました
…ようやく
Mちゃんは以前のスピードの感覚を取り戻しました
出だしが速くなったら
そのあとは簡単です
そのままのスピードで
スピーチすればいいのですから
こうして
Mちゃんは
「2つ目の難」から
な・ん・と・か・脱出できました
でも・・・
あと練習できるのは
1日だけです
本当は
今日の練習は
1回くらいサラリと練習したら
終わりにするつもりでした
私との練習の前に
「先輩先生」と1時間練習をしているのですから
「上手になったね。大丈夫よ」
と勇気づけて
練習を終わるつもりでした
…でも…
「上手になったね」と
言ってあげることはできませんでした…
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