スピーチコンテスト⑥(練習拒否の学生)の話
- 2010/02/28
- 00:37
チャンマイのスピーチコンテストに出場する学生は4人です
2年生が1人と
3年生が3人
3年生はMちゃんとNちゃんとPちゃんです
私が担当のMちゃんは
スピーチの練習も皆勤でした
(私の授業も皆勤でした)
練習をはじめた火曜日から
練習最後の木曜日まで
Mちゃんは毎日練習に来ました
ところが・・・
Nちゃんはとてもまじめな学生です
少しあがり症のところがあります
Nちゃんの担当はT先生です
T先生は
練習はじめの火曜日に
全部にアクセントをつけたひらがな原稿を
Nちゃんに渡したようです
原稿をもらったNちゃんは
「明日までに全部覚えてくる」
とT先生に言ったようです
その話をT先生が話しているのを聞いて
私は少し不安になりました
3年生を週8時間も教えている私は
彼らの日本語の実力は知っています
毎週のように行っている「観光日本語」の暗唱テスト
たった10~15文をNちゃんは全部覚えられません
そのNちゃんが
たった1日で
1089文字の原稿を覚えられるはずありません
「??そんなの、ムリ・・・」
私は(心の中)で言いました
次の日
Nちゃんはやはり覚えていなかったようです
T先生は
「覚えてくるといったのに覚えていません」
と
T先生は「先輩先生」に、ぼやいていました
そんなのムリにきまってるでしょ!!
私は(心の中)で言いました
そして
その次の日から
Nちゃんは
練習に来なくなりました
「○時に来ます」
と言った時間にこないのです
T先生が電話をかけると
3年生の会議中だったりしました
練習をすっぽかされた
T先生は怒りました
見かねた(?)「先輩先生」が
たまたま職員室にやってきたNちゃんと
練習の約束をとりつけ(?)
「先輩先生」がNちゃんの練習を見ました
翌週
Nちゃんは病気になりました
病気はホントかどうかわかりません
でも
具合が悪いと言って
T先生の練習に来ませんでした
私の授業も休みました
これでは本末転倒です
スピーチコンテストの練習のせいで(たぶん?)
授業を休むなんて
授業の欠席は成績に関係してきますから
T先生がぼやきました
「私は全然Tちゃんの練習を見ていません。
でも、練習に来ないんですからどうしようもできません」
私は思わず
≪声に出して≫
T先生に言いました
「覚えていないから来ないんですよ。
覚えてきなさい、ではなくて
一緒に覚える練習をしてはどうですか?」
数日後
Nちゃんは
ようやくT先生のところに練習にきました
「やっと・・きました」
T先生はシブイ顔で言いました
私は…よけいなことだったけれど…
≪声に出して≫
言いました
「怒りたい気持ちはわかるけど…
やさしくしてあげて…ください」
すると
「もう!じゃあ!!担当、変わりますか!!!」
T先生の…逆切れでした・・・(T_T)
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