初めて見る仮名を解読=合略仮名
- 2018/10/07
- 01:19
論文を書くために資料を読んでいると…
知らない言葉が
そういう時は…
ネットを駆使して
生まれたときからずっと
親しんできた日本語だけど(笑)
今さらのように
知らない言葉に出会うと
と思ってしまう
そして…
新しい言葉に出会ったことが
驚きと
感動と
喜びになる
。。。。。
とまぁ…少々序文を書いてみました…(笑)
私の論文のテーマは徒然草
徒然草には…
1604年に刊行された『徒然草寿命院抄』という注釈書があります
寿命院立安という人の注釈書です
名医として豊臣秀次や徳川家康に仕えた人のようです
こんな古書をみつけるのは…
ネットで検索すると…
出てくるんですね~\(^o^)/
家に居ながらにして
古書を読むことができるナンテ
便利な時代です
しかし…
本は簡単にみつかっても
ナントイッテモ古書ですから…
徒=つ
連=れ
く=同じの記号
つれつれ
が解読できたところで
ようやく
この部分が徒然草の冒頭部だとわかるワケです(笑)
徒然草序段
つれづれなるままに
日くらし硯にむかひて心にうつりゆくよしなしことを
そこはかとなく書きつくれはあやしうこそ物くるほしけれ
20代の大学生だったころ…
入学するとすぐに高いテキストをドッサリ買うように指示されますから
「買わされた」…という感覚だったのですが…(笑)
この字典の授業はたしか…『源氏物語』担当の高橋文二先生だったと記憶しています
フルネームで覚えている所がスゴイ(笑)
ブンちゃんって呼ばれていた、人気のある先生だったのですね~
この本が…大学卒業以来…今回だけでなく
昔の本は手書きですから
「川」が「つ」だという知識はあったのですが
徒然草の「つ」は「徒」が使われているのですね~
「徒」の「つ」だって…手書きだから人によって違うのです
例えば…
「徒」の右横に小さい字が書いてあるのが…
古書を最初に解読した人は…
ものすごく根気のいる…気の遠くなるような作業だったと思います
頭が下がります
私の論文に
この総論部分を引用したくなりました
この総論は…
2か所出てきます
まぁ…私の場合…昔の研究者とは違って…(笑)
私が論文で引用したいような部分は
この読めない総論部分も
すると教授の論文には
決シテ
合シテ
合略仮名=ごうりゃくがな
複数の仮名を1字で表した仮名
明治政府の政令(=仮名は1音につき1文字とする)によって使われなくなった
ようやく読めました\(^o^)/
まるで…暗号解読のようです(笑)
たった1字でも
けっこうな作業でした(笑)
でも謎解きみたいで…
おもしろくはあったのでした
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