のりちゃんの東京文学散歩=谷中墓地の幸田露伴の五重塔
- 2016/11/05
- 23:44
谷中墓地はお墓であるにもかかわらず
とても気持ちのいい場所でした(笑)
ぶらぶら散歩の人…
犬の散歩の人…
通勤、通学の帰りの人…
そして私のように
見物客だなぁ…と思われる人々…
谷中墓地は街の不思議な楽園であった。戦の町々で見るあの軽佻さの中に忽然と静寂の場所がある。それが石碑と卒塔婆の乱立する寂滅の場所であったとしても、現実の楽園に違いなかった。
(野田宇太郎「新東京文学散歩」より)
谷中墓地の天王寺の墓地は
幸田露伴の小説で知られた「五重塔」があった場所です
野田宇太郎の谷中墓地訪問の目的がそうであったように
幸田露伴の小説のモデルになった「五重塔」は
放火されて…焼けて…
今はもうありません
もちろん…
野田宇太郎が「東京文学散歩」をした時にはありました
流るるような露伴の名文が、私の脳裏にかけめぐり、塔の裾をそのまま一巡りまた一巡り、やがて私の心にクライマックスの嵐の場が蘇ってくる。(中略)
空想に酔ってか、あまりにも高い塔を見上げすぎてか、私は思わずよろめいた。
(野田宇太郎「新東京文学散歩」より)
「五重塔」はないけれど…
野田宇太郎の気分になってみたいものだと…(笑)
「五重塔」跡地を、私も目指しました
しかし…
「五重塔」跡地なんて
案内も見つからず…(笑)
「五重塔」が高くそびえたっていると、見つけやすいのですが…
ただの更地?でしょうから…
どこにあるのかサッパリわかりません(笑)
ちょうど、墓地の事務所っぽい建物があり、管理人っぽい人がいたので尋ねてみました
しかし…どう尋ねたらいいか…悩みました(笑)
質問の言葉を悩んだ理由は…
「五重塔」を見たい
と言うと…
そんなもんありません
と言われそうです
「五重塔」の跡地を見たい
と言うと…
何にもありませんよ
と言われそうです
悩んだ結果
幸田露伴の「五重塔」跡地に行きたいのですが…
と尋ねました(笑)
墓地の人は
この前の道を、日暮里駅方面に道なりに歩いて右に曲がるとあります
と教えてくれました
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