小説『三四郎』の三四郎と美禰子の「ふたりっきりの池の場所」がスゴカッタ:「宇太郎」文学散歩㊽
- 2022/05/29
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夏目漱石の小説『三四郎』の三四郎と美禰子がふたりっきりになった「池」の場所どこだろうか❓自分なりに小説を読んで情景を想像して場所の見当をつけていた三四郎はまた石に腰を掛けた。女は立っている。秋の日は鏡のように濁った池の上に落ちた。中に小さな島がある。島にはただ二本の樹が生えている。青い松と薄い紅葉が具合よく枝を交し合って、箱庭の趣がある。島を越して向こう側の突き当りが蓊欝とどす黒く光っている。 ...